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気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、蕁麻疹などアレルギー疾患は、ほこりや花粉、食物などの中に含まれる物質(アレルゲン)が体内に入ることで抗原抗体反応を過剰に起きることにより発症します。
花粉症
スギに代表される花粉症は年々増加する傾向があり、今や知らない人がいないほどになりました。透明な鼻汁、くしゃみ、目のかゆみなどが特徴的な症状です。
<治療>
現時点では生活指導(どうやって花粉を避けるか)と抗アレルギー薬などで症状を抑えることが基本です。抗アレルギー剤を流行期の1カ月前より開始するのが予防にもなります。
気管支喘息
発作性の呼吸困難、喘鳴(ぜんめい)、咳(せき)を繰り返す疾患で、慢性的な炎症が気道に起こり、気道の過敏性が亢進することがその原因と考えられています。抗原の吸入、運動、感染、ストレスなどが喘息発作の引き金になります。吸入ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を中心とした長期の抗炎症治療が必要となります。
咳喘息、アトピー咳嗽(がいそう)
咳喘息やアトピー咳嗽は慢性的に咳をしている状態でいわゆる喘息発作は出ません。どちらもアレルギーが関係している点で似ていますが、咳喘息は喘息に近い状態で、喘息の前段階またはその亜型と考えられております。気管支拡張薬が作用し、症状に合わせて喘息に準じた治療を行います。それに対してアトピー咳嗽は気管支拡張薬が無効であることが咳喘息と大きく異なる点で、ヒスタミンH1受容体拮抗薬が有効です。アトピー性咳嗽は将来喘息を発症する事はないと言われていますが、咳嗽が軽快して治療を終了すると、約4年間で約50%の患者に咳嗽の再燃を認めるといわれている(※)ので注意が必要です。
アレルギー性疾患の治療の基本原則は症状の引き金となるアレルゲンや刺激物質への暴露を回避することです。
当院では少量の血液検査(血清0.9ml)で39種類(吸入系他19種類+食餌系20種類)のアレルゲンに対する特異的IgE測定を行うアレルギー検査も行っています。(2~5日で結果が出ます)
(※)出典:日本呼吸器学会「咳嗽に関するガイドライン第2版」